IIS6.0 + Tomcat4.1.30 連携


IIS6.0 + Tomcat4.1.30 連携の設定方法です。
(資料が少ないので作りました。あまりやらないですね。)

環境

検証環境

OSWindows Server 2003 Enterprise Edition
WebサーバIIS 6.0
ServletコンテナTomcat 4.1.30
JDKj2sdk 1.4.2_08

JDKのインストール

ダウンロード

SunのWebサイトから、Windows用インストーラーをダウンロードします。

インストール

JDKをインストールします。インストール先は任意です。

環境変数の設定

システム環境変数に以下の値を設定します。

JAVA_HOME

j2sdkインストール先を指定します。
(例) C:\j2sdk1.4.2_08

PATH

j2sdkのbinディレクトリを追加指定します。
(例) %JAVA_HOME%\bin

Tomcatのインストール

ダウンロード

Apache TomcatのWebサイトから、TomcatのWindows用インストーラーをダウンロードします。

インストール

Tomcatをインストールします。インストール先は任意です。

環境変数の設定

システム環境変数に以下の値を設定します。

TOMCAT_HOME

Tomcatインストール先を指定します。
(例) C:\Program Files\Apache Group\Tomcat 4.1

コネクタのインストール

ダウンロード

Apache TomcatのWebサイトから、IISコネクタをダウンロードします。
ここでは、jakarta-tomcat-connectors-jk2.0.4-win32-IIS.zipを使用します。

インストール

配置
ダウンロードしたアーカイブを展開します。
展開したbin ディレクトリにある次のファイルを、$TOMCAT_HOME\bin ディレクトリへコピーします。

install4iis.js
isapi_redirector2.dll

展開したconf ディレクトリにある次のファイルを、$TOMCAT_HOME\conf ディレクトリへコピーします。

workers2.properties.sample

workers2.properties.sample を workers2.propertiesにリネームします。


設定
workers2.properties をテキストエディタで開きます。
Webアプリケーション毎の設定をします。例えばWebアプリケーション名が webappName であれば以下の様に記述します。

[uri:/webappName/*]

Tomcatのexamplesをインストールした場合は、group=lb をコメントアウトします。

# Map the Tomcat examples webapp to the Web server uri space
[uri:/examples/*]
#group=lb

IISへの登録
インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャを開きます。
Webサイトの設定名を確認します。


この場合は、「既定の Web サイト」 です。

install4iis.js をテキストエディタで開きます。
_DEFAULT_SERVER_NAME の値を、Webサイトの設定名に変更します。
例えば、設定名が「既定の Web サイト」 の場合は、以下のようになります。

_DEFAULT_SERVER_NAME = "既定の Web サイト";

コマンドプロンプトを開きます。
カレントディレクトリを$TOMCAT_HOME\bin へ移動します。
install4iis.js を実行します。

>cscript install4iis.js

Webサイトを最新の情報に更新し、"jakarta" が追加されているのを確認します。

Tomcatの設定

デフォルトポートの隠蔽

$TOMCAT_HOME\conf ディレクトリにある、server.xml を編集し、デフォルトポート(8080)を隠蔽します。
以下の様に設定をコメントアウトします。

<!-- Define a non-SSL Coyote HTTP/1.1 Connector on port 8081 -->
<!--
<Connector className="org.apache.coyote.tomcat4.CoyoteConnector"
           port="8080"
           minProcessors="5" maxProcessors="75"
           enableLookups="true" redirectPort="8443"
           acceptCount="100" debug="0" connectionTimeout="20000"
           useURIValidationHack="false" disableUploadTimeout="true" />
-->

IISの設定

プロセス分離モードの設定

インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャを開きます。
[Webサイト] - [プロパティ]を開きます。
[サービス]タブを選択します。
「IIS5.0プロセス分離モードでWWWサービスを実行する」をチェックします。

WEBサービス拡張の追加

インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャを開きます。
[Webサービス拡張] - [新しいWebサービス拡張を追加...] をクリックします。
拡張名:tomcat
必要なファイル:isapi_redirector2.dll のパス


このWebサービス拡張を許可します。


サービスの再起動

Tomcatサービスの再起動

[コントロールパネル]→[サービス]から、"Apache Tomcat 4.1" サービスを再起動します。

IISサービスの再起動

インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャを開きます。
[ローカルコンピュータ]を選択します。
[操作]メニューの [すべてのタスク] - [IISの再起動...] をクリックします。
[~のインターネットサービスを再起動します]を選択("~"はコンピュータ名)し、[OK]をクリックします。

以上で、設定は完了です。Webアプリケーションが実行できるかどうか確認してください。